新約聖書には、復活したイエスは弟子たちに姿を示し続けますが、しばらくすると天に上げられて見えなくなった、と記されています(使徒言行録1章)。そして「五旬祭の日」に弟子たちは不思議な体験をする、それが「聖霊の降臨」だと記しています(使徒言行録2章)。
五旬祭とはユダヤ教の三大祭り(残りは、仮庵祭、過ぎ越し祭)の一つで、「過ぎ越し祭」から50日目に行われます。ちょうどこのとき、イエスの弟子たちは聖霊に満たされる体験をします。このことを記念するのが「聖霊降臨日」です。
教会は、聖書にしるされた弟子たちの聖霊体験を、彼らの個人的な神秘体験としてではなく、教会が始まるきっかけの事件としてとらえてきました。師であるイエスの処刑に絶望した弟子たちは、死んだはずのイエスとの再会によって勇気づけられました。けれどもそのイエスもいつまでも一緒にいてくれるわけではなく、弟子たちは再び心細い日々を送らなければならない、という不安に直面します。
そんな時、事件が起こります。突然活気に満たされた弟子たちは、様々な言語でイエスの出来事、つまり福音を語り始めたのです。勇気をもって福音を語る。しかも言葉の異なる人々に対してもそれを伝える、これが「聖霊降臨」事件の要点です。
つまり「聖霊降臨」とは教会が始まった出来事、つまり、絶望せずに生きる、すべての人に福音を伝える生き方としてのキリスト教の原点といえるでしょう。ユダヤ教の三大祭(過ぎ越し祭、五旬祭、仮庵祭)に対し、キリスト教の三大祭はクリスマス、イースター、聖霊降臨日です。五旬祭はギリシャ語で「ペンテコステ」といいますので、聖霊降臨は英語でPentecostといい、日本でもこの日は「ペンテコステ」と呼ばれることがあります。この日のシンボルカラーは赤です。
教会の暦は、聖書に記された出来事、事件を記念するものであり、教会の祭り(礼拝)も聖書に記された出来事、事件を記念します。しかし、昔のことを大事にするというだけでなく、二千年前の人々が体験した出来事、遭遇した事件を思い起こすことによって、神は今を生きるわたしたちにも同様の配慮、恵みを与えているにちがいないと信じることができれば、それは今を生きるわたしたちにとっても意義のあることではないでしょうか。
何があっても落胆せず、たとえ絶望のどん底に突き落とされるようなことがあっても、必ずそこから立ち上がる日が来ると信じること。そして、自分一人が元気になるだけでなく、その元気を、喜びを、他の人々にも分かち合う生き方をすることは、とても素晴らしいことではないでしょうか。
■千住基督教会の「聖霊降臨日」礼拝
2012年5月27日(日曜日) 午前10時半 司式・説教:香山洋人司祭
●イースターおめでとうございます
キリストの復活を記念し祝う復活日、イースター。ヨーロッパ、とくに冬の季節が暗く長い地方では、春の到来は格別な喜びに満ち溢れているといいます。例年とは異なり、寒い日が続いた関東地方でも、4月8日の日曜日はすがすがしく晴れ渡り、ようやく迎えた春の喜びにあふれていました。復活の喜びを祝うにはまさにふさわしいお天気でした。
新しい学年を迎え、新入生が晴れ晴れと新たなスタートを切ります。学校を卒業して新生活をスタートさせた人々にとっても。春は期待と緊張に胸おどる季節であることでしょう。待ちかねたように桜が咲き誇る中、教会はキリストの復活を祝いました。この祝日は、希望、可能性、再生、新生がキーワードであり、そして命の素晴らしさを祝い感謝する特別な日です。
復活日は一年に一度ですが、教会ではすべての日曜日を「キリストの復活」を祝う日として礼拝をおこないます。その意味ですべての日曜日は「小イースター」といえるでしょう。お近くの教会に足を運んでみませんか? わたしたち、千住基督教会は皆様のおいでを心より歓迎いたします。

<復活のろうそくの祝別(聖土曜日)>

<復活日(イースター)>
●イースターに向かって
教会の暦の中でクリスマスはもっともよく知られた祝日ですが、歴史的にも大切さから言ってもキリストの復活を記念する祝日、イースター(復活日)がもっとも重要な祝日です。
とはいえイースターは、クリスマスのように決まった日ではないところがなかなか定着しない理由かもしれません。2012年のイースターは4月8日です。教会ではその準備のために2月22日から「大斎節(Lent)」というシーズンに入りました。クリスマス前の「降臨節(Advent)」同様、慎み、謙遜などがテーマです。
「大斎節」は古来、教会にとっての修行の季節です。いつもより熱心に礼拝に参加する、ボランティアなどの奉仕活動をするなどのほかに、出費を我慢して教会への献金やさまざまな募金に応じる、たばこをひかえるなど、それぞれの課題を決めて実践するクリスチャンは多いはずです。
千住基督教会では特別な行事はありませんが、祭壇にはお花を飾らず、日曜日の礼拝で特別な「ざんげ」の祈りを行います。
季節が変わって春を迎えるころ、教会の暦もキリストの復活を記念する大祝日を迎えます。
礼拝案内(千住基督教会にて)
2012年4月1日(日) 10時半「復活前主日礼拝」(聖餐式) 司式・説教:香山洋人司祭
2012年4月6日(金) 12時「聖金曜日礼拝」 司式・説教:香山洋人司祭
2012年4月7日(土) 16時半「聖土曜日礼拝」(復活のろうそくの祝別) 司式・説教:香山洋人司祭 *この日香山司祭は葛飾茨十字教会の「聖土曜日礼拝」(19時から)も担当します。
2012年4月8日(日) 10時半「復活日礼拝」(聖餐式) 司式・説教:李民洙司祭 *この日香山司祭は葛飾茨十字教会の礼拝を担当します。
■当教会のすべての礼拝はどなたでも参加自由、事前申し込み不要、見学も歓迎いたします
■礼拝出席にお金はかかりません、献金は任意です
■聖公会に限らず洗礼を受けている方は「陪餐・聖体拝領」ができます、司祭にご相談ください
■礼拝に出席した方に対し入信の勧誘などは致しません
■入信をご希望の方は司祭にご相談ください
●教会のクリスマス 24日の降誕日前夕の礼拝、そして25日降誕日の礼拝で教会のクリスマスは頂点を迎えます。一夜明けると街の様子は一気に正月の準備に、歳末の慌ただしさに一転します。
けれどもキリスト教の暦では、クリスマスの準備をする四週間の「降臨節」(Advent)と降誕日、そして1月6日の「顕現日」までがクリスマスシーズンです。そのためクリスマスの装飾もこの日まで飾るのが一般的です。

■当教会のすべての礼拝はどなたでも参加自由、事前申し込み不要、見学も歓迎いたします
■礼拝出席にお金はかかりません、献金は任意です
■聖公会に限らず洗礼を受けている方は「陪餐・聖体拝領」ができます、司祭にご相談ください
■礼拝に出席した方に対し入信の勧誘などは致しません
■入信をご希望の方は司祭にご相談ください